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【あせも&汗あれ対策】原因と予防法、アトピーにやさしい汗のかき方まとめ

2018年8月16日

とうとう本格的な夏が来ると、あせも地獄、ようこそ!って感じですよね。(T▽T)

あなたはどうですか?お肌はかぶれてしまっていませんか?せっかくアトピーよくなりかけてたのに、掻き壊しちゃっていませんか?

アトピママ

梅雨〜夏はアトピーにとって本当につらい季節ですね。

特に小さなお子さんの場合は肌バリアが大人に比べて薄いので、あせもの搔き壊しが酷くなると「とびひ」のように化膿してしまうこともあるようですので、注意したいですね。

でも、あせもや汗あれということで、ここでは【「あせも」と「汗あれ」の原因と、予防法】についてまとめていきます。^^

 

「あせも」と「汗あれ」の基本知識

突然ですが、あなたは、「あせも」と「汗あれ」の違いをご存じですか?

あせもと汗あれは、どちらも暑くて汗をおきやすい時期に起きる皮膚炎の症状ですが、細かく調べると実は「症状」も「なりやすい場所」もちょっとだけ違うようです。

対処法は似たようなものなのですが、知るのと知らないとではきっと大違いなんですよね♪^^

それではまず、「あせも」について簡単にご説明します。

 

「あせも」とは?

「あせも」は、正式には「汗疹(かんしん)」と呼ばれています。

急激に大量の汗をかいて 汗の通り道となる「汗管(かんかん)」や、汗の出口となる「汗口(かんこう)」が詰まり、皮膚の内側に汗が溜まることにより炎症が起きた状態のことを言います。

ユースキンHPより引用

つまり、「あせも」=皮膚の内側で起きる炎症。

あせもは、でき始めのときは痒みがない場合もありますが、何も対策せずに放置してさらに汗をかくと皮膚の内側で炎症を起こしてしまい、かゆみにつながってしまうそうです。

 

「汗あれ」とは?

「汗荒れ」は、肌が乾燥するなどしてお肌の「バリア機能」が低下したところに、汗をかくことで引き起こされた状態です。

ユースキンHPより引用

つまり、「汗あれ」=皮膚の外側で起きる炎症。

汗に含まれる塩分やアンモニアが刺激となり、お肌がジクジク、ヒリヒリとして、かゆみや赤みが起きる事が多いです。

痒みが強く出ることがあるため、痒くて皮膚をかきむしってしまい、肌の状態が悪化し、治療に時間がかかってしまう人もいます。

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アトピー肌的な「あせも・汗あれ」の違い

ここから先は、アトピー肌歴の長かった私の実感として、「あせも」と「汗あれ」の違いを考えてみたいと思います。

アトピー肌って普通肌の人とはちょっと肌状態が違うので、なかなか納得できる説明がなかったので、自分のケースで振り返ってみたいと思います。

 

「あせも」の時期と見た目は?

まず、「あせも」の方は、まだ汗口が開ききっていないうちにいきなり大量に汗をかくことで、詰まりを起こしてかぶれます。

時期としては、【初夏〜梅雨の時期の水ぶくれのような症状】は「あせも」に当てはまると思います。

見た目は、ぷちっとした感じの、透明な水泡みたいな水ぶくれです。(スミマセン、良い写真がネットに落ちてなかったです・・)

 

「汗あれ」の時期と見た目は?

一方、「汗あれ」はアトピーの痒みが原因で掻き壊していたところによくできていた覚えが・・・。

とくに【真夏に、大量に汗をかく時にピリピリとした刺激と強い痒みが出るような症状】は「汗あれ」っぽいのかな〜と思います。

見た目は、完全に「かぶれ」ですね。赤くてぶわぁ〜っと膨れてきて、「痒くて痒くて、いてもたってもいられない。」

↓アトピーでいうと、こんな感じです。ボコボコと皮膚が盛り上がって、これからプツプツに育っていく、「かぶれの芽」みたいなモノですね^^:

それぞれの症状の違いと原因がわかったところで、、、お待たせしました!予防法です。^^

 

「あせも」の予防法

あせもは、まだ汗口が活動開始していないうちに、いきなり大量に汗をかくことで詰まるんでしたね。^^

ということは・・・あせもを予防するには、「汗をなるべくかかない」ことよりも「日頃から汗腺を鍛えておく」ことが効果的!

冬の間は汗腺の機能が低くなり、休眠していることもあるので、使わない間に汗腺に溜まってた汗は、老廃物がたくさんあるのでそもそも詰まりやすいし、かぶれがおきやすいそうです。

つまり、あせもの予防=「管が詰まらないよう、開きやすくしておく」というイメージ。

余談ですが…

以前、体臭が強い外国人の友人から「僕はね、トレーニングをし始めて最初の5分間はすごく臭うんだけど、その後は全然臭くないんだよね。汗がサラサラになるらしくて。」という話を聞いたことを思い出し、まさにコレだなと思いました。^^;

私も、アトピー真っ盛り中にウォーキングをしていた頃に似たような経験があります。ウォーキングを始めて数分は痒みで気が狂いそうになるんですが、ピークを超えて後半になると痒みも和らいでいくんですよね。

「汗はかき始めの濃度が濃い」と言われているので(ミネラルや塩分が溶け出すため)、日頃から汗をかきやすい状態にしておくのは有効だと思います。ご参考まで^^

 

アトピーがひどい場合は「汗をかく」方法に注意!

・・・このように、理論的には普段から汗をかきやすい状態にしておけば「汗詰まり」を予防できますが、かといって、むやみやたらに汗をかいてしまってはアトピーにシミて悪化してしまうことも…。

外出先で汗をかくと対処が遅れてしまうのも不安です。(>_<)

そこでアトピー肌におすすめな「あせも予防法」が、「毎日お風呂に入る事」。

お風呂で汗をかけば、汗のかき始めの一番つらい状況もシャワーですぐに洗い流せるし、ぬるめのお湯に浸かれば老廃物と一緒に汗をたっぷりかくことができます。

これは私たち家族の体感ですが、シャワーだけで済ませた後にかいた汗と、お風呂でたっぷり汗をかいた後にかいた汗では、アトピーのお肌への「刺激の強さ」が全然違います。(あせもの部分にヒリヒリしないという意味です^^)

 

さらに、エアコンの効いた室内では、下半身の血行が悪くなってしまうことがあります。

下半身の血行が悪くなると、上半身だけ異常に汗をかきやすくなることがあります。これは「冷えのぼせ」とも呼ばれています。

「冷えのぼせ」はアトピーを悪化させてしまう事があるので、これを改善するためにもお風呂は有効な対策となりますよ。^^

 

 

「汗あれ」の予防法!

汗あれの主な原因は汗が刺激になってかぶれを起こすこと。このことから、日頃から汗をこまめに拭くことが重要になりますが、それだけでは足りません。

汗溜まり・かぶれが起きやすい場所は「摩擦」と「圧迫」、それと「掻きこわし」があるところで、ここに汗が溜まるのを予防するには、とりもなおさず「圧迫」「摩擦」の起きにくい服装にするのが効果的です。

それでは、摩擦と圧迫を起こさないために気をつけたいことを2つご紹介しておきます。

 

あせもを悪化させる「摩擦」に気をつける!

よく「アトピーは化繊はダメ」という声もありますが、私の個人的な考えでは、「どの服が快適かは、その人による」と思います。

モノによっては、綿100%なのに逆にムズ痒くなってしまうというケースも結構あるんですよ!!

たとえば私は、ユニクロのエアリズムじゃないと夏は乗り越えられませんが、体幹の皮膚が乾燥気味でガサガサしている方は、エアリズムはチクチクして無理だと思います。(^^;

また、私は無印で綿100%のキャミソールや半袖なども買いましたが、無印の綿の品質はあまりよくないし毛玉ができやすく、乾きが悪いです。ブラトップのゴムの部分に毛羽立ちが起きやすいので、そこもかなりムズムズしました。

シャツの上からかきむしると毛玉がすぐできてしまって、これも刺激になりますからね。

 

私の経験では、ゆったり目の、綿100%の薄手のTシャツが一番快適に過ごせます。

海外製品は日本製に比べて綿の質が良いことが多く(特にインド綿は薄くてしなやです)、毛羽立ちがしにくいのでかなりおすすめですよ!

(赤ちゃんにおすすめの肌着はコチラのページでもまとめています。)

 

あせもを悪化させる「圧迫」に気をつける!

圧迫って一言で言ってもイメージつきにくいかと思いますので、簡単に例を挙げておきますね。

↓↓はほんの一例ですが、

・リュック→トートバッグ
・パンツスタイル→スカート
・ゆったりめのワンピース
・キャミソール→Tシャツ
・赤ちゃんなら抱っこ紐→ベビーカー

こんな感じでワードローブを「ゆったり目」にするのが効果的です。^^

赤ちゃんのあせも対策のページキッズにおすすめ肌着のページでもまとめていますが、「圧迫」「摩擦」を減らすだけで本当に違いますよ。^^

 

さらに「圧迫」「摩擦」に負けないような皮膚づくりには、「普段のスキンケアで肌バリア機能を改善しつつ、圧迫・摩擦ケアをする」ことが理想的です。

しっかりスキンケアを続けて、肌バリア機能をサポートしてあげましょうね!^^

 

まとめ。

というわけで・・・今回は、あせもと汗あれの予防についてアトピーなりの視点でまとめてみました。^^

ざざっとまとめておきますと、

  • 「あせも」=皮膚の内側で起きて、痒みが少なめ。
    ・原因:
    汗が詰まって炎症が起きる。
    ・予防法:汗をかきやすい体にしておく。入浴がおすすめ。
  • 「汗あれ」=皮膚の外側で起きて、赤味があり痒くなる。
    ・原因:
    かいた汗が刺激になり、炎症が起きる
    ・予防法:圧迫・摩擦のない服装にする。肌バリアを強化する。

こんな感じになります。^^

冒頭でも軽くお伝えしましたが、暑い季節には、

  1. 直射日光の当たるところにはなるべく行かない
    (強い紫外線は肌を弱らせます)
  2. 屋外の暑い場所には長時間 居続けないようにする
    (外出先では汗をかかないように)
  3. 汗をかいたらすぐに洗い流すようにする
    (雑菌が繁殖すると痒くなります)
  4. 水はこまめに飲む
    (脱水になって汗を詰まらせない)

などなど、基本的な避暑のコツは心がけておいてくださいね♪^^

 

最新の研究では「汗をかかないようにする」よりも「汗をしっかりとかけるようにする」方がアトピーの治りが良いというデータもあるほどです。

つまり、発汗自体は肌にとって良いもの。

「良い汗」をかけるよう、心がけていきましょう!

 

アトピママ

ただし!1つだけ注意点です。

繰り返しになりますが、屋外では、汗をかいた部分の清潔を保つことは難しく、アトピーが中等度以上になると肌表面が傷だらけなので、汗をかいたそばからシミて痒くなります。

運動をしたい時でも、痒みが強い時は外出せずに、家でエアコンをゆるめにかけてストレッチやヨガ、筋トレなどを行うとラクです。(いつでもシャワーを浴びれる状況が理想です^^)

余裕があれば、シャワーのついでにゆっくり半身浴してしっかり汗をかくと、心も体もスッキリして良い気分になれると思いますよ♪^^

 

ちなみに、去年は、真夏でもアトピーがあまり悪化しませんでしたよ。こんなにラクだったのは6年ぶりでした♪^^

私が親子でずっと愛用している「アトピスマイルクリーム」は、お肌の修復力がすごく高いです。アトピスマイルにはお肌の機能を改善できる「ライスパワー」という認可成分が配合されていますので、健康肌キープのために親子揃ってリピートしています。もしよろしければ読んでみてください♪

「アトピスマイル」ページ一覧>>

ちなみに、アトピスマイル自体には痒みを抑える効果はありませんので、痒みが強い場合はかゆみ止めを先に使って、痒み・炎症が落ち着いてからアトピスマイルを塗ると良いですよ。私たちが親子で使ってる市販のかゆみ止めはコチラにまとめています。

【アトピーも使える市販かゆみ止め】全部持っておくべき3種類まとめ!(生後1ヶ月〜大人用)>>

 

参考になりましたら幸いです♪

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