ステロイドの使い方

アトピー向け・ステロイドの強さランク一覧とアンテドラッグまとめ

更新日:

アトピー性皮膚炎と診断されると必ず処方されるのが、ステロイド外用剤。
ステロイド外用剤は皮膚科での「標準治療」であり「アトピーの湿疹に最も適した塗り薬」とされています。

一方、気になるのは「脱ステロイド」や「脱保湿」という言葉。

  • この薬は、どれ位強いんだろう?
  • どの位塗り続ければいいんだろう?

こんな疑問をかかえながら、いまいち納得出来ないままステロイドをダラダラと塗っていませんか?
初対面の皮膚科医から「痒み止め出しておきますね」と説明もなしにいきなり渡されて、塗り方すら教えて貰えなくて不安ですか?

特に、アトピー肌なのが小さい子供や赤ちゃんだと、必要以上に強い薬は使いたくないもの。

当サイトではステロイドの正しい使い方を数回に分けてじっくりと説明していきますが、今回は、ステロイド外用剤の強さについてまとめてみました。

また、ドラッグストアでも手に入るようになって認知されてきたアンテドラッグ・ステロイドについても触れてみたいと思います。

 

ステロイドの強さと種類 一覧

f:id:tommyyoshi-biz:20170411150746p:plain

*この表は薬局のウェブサイトの表を私が個人的な備忘録として編集したものです。
なお★印が付いているものは、アンテドラッグ処方となっています。

ステロイドの種類は多いが、処方されるものはパターン化されている

改めて見てみると、一言にステロイドといっても多くの種類がありますね。
しかし、だいたいどこの皮膚科・小児科へ行っても出されるのは同じものが多い傾向にあります。

地域によりけり、お医者様の好みによりけりではあるのですが、
上記の表の中では、強いランクから挙げると

  • 強いランク:マイザー(★)、アンテベート(★)
  • 普通ランク:リンデロン、リドメックス(★)
  • やや弱いランク:アルメタ、ロコイド
  • 弱い:キンダベート

ぐらいでしょう。実際に並べてみると、こんな順番になります。


★=アンテドラッグ・ステロイド

 

どの薬をどこに塗るべき?

ステロイドは処方薬。基本的には、処方されている通りに塗ります。

初心者は、勝手な判断をしないこと!

湿疹の状況は人それぞれではありますが、ここでは塗る場所とステロイドの種類の一般的な例をご紹介します。

強いランク例:アンテベート軟膏など

強いランクで一番ポピュラーといえるのがアンテベートです。
大人の手足に出されることが多いです。主婦湿疹にも処方されます。
参考:アンテベート軟膏 ー おくすり110番

アンテベートを出されると私も躊躇してしまうのですが、強さの割にアンテドラッグ処方になっていて体に残りにくいとされているので、同じ強さの他の薬よりは安全な印象を受けます。

1ランク弱い「リドメックス」を1週間塗り続けても炎症を抑制する効果がない場合(つまりまだ痒い場合)、この「アンテベート」が処方し直されることが多いです。

が、実際は大人の手足だったら、よっぽど炎症の状態が酷くない限り、とりあえず「アンテベート」がかなりの確率で処方されます。(ただし皮膚科医の好みにもよります)

ちなみに、同じランクでも効果の違いは多少あるようです。個人的にはマイザーのほうがアンテベートよりも強めに感じます。(刺激があるという意味ではなく、炎症を抑える力が強いという意味)

 

普通ランク例:リンデロンVG、リドメックスなど

このランクは実はあまりパッとしません。炎症が酷いときは、まずアンテベートから入るからです。
それよりも弱そうな炎症や子供に処方するような場合は、これより1つ弱いランクを出すことが多いです。

ただし、リンデロンVGは、他のステロイドと違い抗生物質のゲンタシンが含まれていますので、処方人気ではVGが一人勝ちしているような感じです。
参考:リンデロンVG ー おくすり110番

じゅくじゅくした患部などによく出ますね。
じゅくじゅくした湿疹は、細菌感染を起こしていますので殺菌が必要です。
アンテベートやアルメタ、リドメックスなどのステロイド剤単体だけではアトピーの炎症の治りが悪い、という時はリンデロンVGに切り替えることもあります。

表にもあるとおり、リンデロンVGは、黄色ブドウ球菌などの細菌を殺菌する効果があります。
しかし、黄色ブドウ球菌の中でもゲンタシンに対して耐性がある菌がありますので、リンデロンVGでも効果が出ないときもあります。そんな時は、塗り薬に加えて抗生物質を服用することもあるようです。

 

やや弱いランク例:アルメタ、ロコイドなど

やや弱いランクでポピュラーなのはアルメタ、ロコイド。
小児科でも皮膚科でもよく出されますね。

これもお医者さんの好みによるのですが、うちの1歳の子供はメインでこれを使っていました。
とくに、ガサガサタイプの炎症が全身にあった時によく処方されました。

アルメタはやや弱いランクの中でも強めなのか、皮膚科医によっては「普通」のランクとして処方されることもあります。
参考:アルメタ軟膏 ー 医薬品医療機器総合機構

子供の全身にアトピーがある場合は、大体の皮膚科や小児科が「ロコイド」から入ります。顔も体も全部コレの場合も多いです。
参考:ロコイド軟膏 ー 医薬品医療機器総合機構

「アルメタ」「ロコイド」も効きが良いので、大人の顔面や首周りなどの皮膚の薄い所の炎症にも処方されます。
ちなみに「ロコイド」が効かないようだと、一つ上のランクの「リンデロンV」になったり、例えば、顔や耳でもあまりにじゅくじゅくしている「乳児湿疹」や「脂漏性湿疹」の場合は、上のランクの「リンデロンVG」になったりします。

 

弱いランク例:キンダベート軟膏など

弱いランクで一番ポピュラーなのが「キンダベート」。

小さな子供の顔や、おむつまわりの炎症に処方されることが多いです。
また、大人では下着の擦れるデリケートな場所の湿疹に対しても処方されることがあります。

参考:キンダベート ー 医薬品医療機器総合機構

大人の手足や体幹には、使われる事はほぼありません。顔や首、陰部はあり得ます。
手足や体幹は皮膚が厚いので、炎症を抑え切ることができないからです。

ここまでが、ステロイド剤のランク別の詳細です。

 

ステロイド剤の基本を一度おさらい

ここからは、ステロイド剤の基本的な塗り方を簡単にご説明します。

ステロイド剤を使うのは怖いというイメージがありますが、それは誤った使い方をしているからです。

効果的な塗り方は、
「たっぷりガッツリ塗って塗って塗り続けて、きれいな皮膚になったら徐々に減薬」が基本です。

反対にNGな塗り方は、
「塗ってみて少しよくなったからといって早めに切り上げたり、ダラダラ使う」こと。

最悪、薬が効かなくなるリスクがあります。そうなるとさらに湿疹が酷くなり、これまでよりも強いランクのステロイドじゃないと抑えられなくなるようになります。

減薬を焦るあまりに無理矢理脱ステロイドに挑戦すると必ず起こるのが「ステロイドリバウンド」という現象。こうなってしまっては、ステロイドのランクもどんどん上がるようになります。

ビビってないで、医師の指示通り使用しましょう!!

 

アンテドラッグ・ステロイド基本

お待たせしました!ここからは「アンテドラッグ・ステロイド」についてご説明します!

塗り方はステロイドと全く一緒なのですが、その機能が少しだけ、ステロイドとは違います。

まずは基本的な情報を。

アンテドラッグ・ステロイドとは?

肌の表面に塗られた後に皮膚内に浸透し代謝されたとき、効果を失う薬のこと。
塗った患部では効果を示し、その後吸収され、全身では速やかに薬効を消失するように処方されています。

アンテドラッグは、効いてほしいところに効いてくれて、体内に入ると薬の効果が消えます。
そのため、効果の強さに対して副作用が少ないと言われているのです。

 

ぜんそくのお薬「吸引型ステロイド」もアンテドラッグ処方

「咳喘息(咳ぜんそく)」の治療に処方される吸引型ステロイドもアンテドラッグです。

私はというと、下の子を妊娠していた妊娠初期の時に咳ぜんそくと診断され、吸引型ステロイドを処方されました。

ステロイドに対する恐怖感はこの頃すでにあったので「ス、ステロイド?!す、吸うんですか?!?!」と一瞬身構えましたが、深い咳が何週間も続くと切迫流産が懸念されるため、薬理効果を優先して吸入器を使っていました

医師からも「ステロイドであっても副作用はほとんどなく、
お腹の赤ちゃん(妊娠初期の最も感作しやすい時期)にも影響はない」
との説明。

ただやっぱり不安は払拭しきれず、咳ぜんそくについてネットで調べまくりましたけどね・・(^^;

このころはアトピーをかなりこじらせていて医者不振だったので、ネットに答えを求めたのですが、ネットの方が詳しく説明してくれていたため、助かりました。
(先人の方に感謝・・・T T 。私もこのように悩む人の助けになれたらいいなといつも願っています。)

 

ステロイドの強さランクとまとめ

最後に、もう一度ざっとおさらいをしておきます。

■ステロイドの強さ

  • 強いランク:マイザー(★)、アンテベート(★)
  • 普通ランク:リンデロン、リドメックス(★)
  • やや弱いランク:アルメタ、ロコイド
  • 弱い:キンダベート

■ステロイドの塗り方

  • GOOD:たっぷり塗り、きれいな皮膚になったら徐々に減薬
  • NG:途中で切り上げたり、ダラダラ使う

このように、「ステロイド」といっても色々な特徴があります。塗り方によっても効果が違いますので、次の機会にご紹介しますね。

これは何件もの皮膚科に通った経験があるから言えることなんですが、
実は、塗り方の指導法も医師によって様々なんですよ。^^

なので、もしあなたが「今までステロイドを塗って来たのにいまいち炎症が抑えられなかった」なら・・
塗り方一つで変わるかも。もしくは、あなたのステロイドは症状の強さに合っていないのかも。

でも、とりあえずは

この記事で「よし。ステロイドを塗ってみよう。」と決心できたなら、まずは第一関門クリアです。

次にあなたがやるべき事は、
あなたが処方されたお薬の特性をよく理解し、実践しつづける事。

そうして「なぜ、今この薬が、この湿疹に必要か?」を自分なりに落とし込めると、NGな使い方に陥らなくて済みますよ!

【追伸】

ステロイドのことは分かったけれど・・
それでもどうしてもステロイドを塗りたくない。という場合は、市販されている保湿クリームでも多少効果のあるものがあります。
当サイトでもどんどんご紹介していく予定ですので、ぜひ参考にして頂けたら嬉しいです。

 

 

 

 

おすすめ記事

1

アトピーでお肌がガサガサに乾燥していると、ボディーソープを選ぶのもひと苦労ですよね。 市販のボディーソープで「敏感肌用」とか「保湿タイプ」と書かれていても、アトピー肌の乾燥を潤すまでの保湿力は無いのが ...

2

腸内環境を良くするために乳酸菌を飲んでいるけど、実感できない 便秘とアトピー、どちらも何とかしたい 他の栄養素のサプリも飲んでいるけど、効果があまりない サプリを飲むとお腹の調子は良くなるのに、肝心の ...

3

私は4年間、ボロボロアトピーと闘って、悪化〜改善を繰り返して、やっとアトピーがあまり出ないようになりました。 身体中にあった炎症は今はほとんどなく、無理したときに手が「ムズムズっ」とする程度で、保湿を ...

-ステロイドの使い方
-

Copyright© 3 Elements Atopy Care 〜3つの要素のアトピーケア〜 , 2018 All Rights Reserved Powered by AFFINGER4.