「いますぐ痒みを止めたいのに、ステロイドを塗ったそばから痒くなる!」
・・・こんな悩みがあるなら、もしかすると、ステロイドにかぶれているのかもしれません。
そんな時にぜひ試してみてほしい「ステロイドをかぶれにくくする裏ワザ」をご紹介します!
とっても簡単だけど、ステロイドを塗るのがグンッとラクになる方法です。
どうしてステロイドを塗ると痒くなるの?
どうしてステロイドを塗ると痒くなってしまうのでしょうか。
ここでステロイドで痒くなるプロセスをおさらいしておきましょう。
あなたは湿疹がすごく酷くなって、皮膚科を受診しました。処方されたのはステロイドと保湿剤。これを1日2回塗ってください、とだけ言って渡されます。その夜、あなたはお風呂に入りますが、かきむしってしまいます。
なんとか痒みをガマンしながら体を拭いて、さっき掻き破って傷口がえぐれた湿疹にいきなりステロイドを塗ったら・・・赤くジンジンしてかぶれて、痒みが倍増してしまった。
こういったトラブルは、まさにアトピーあるあるですよね。
ステロイドで痒くなる理由① かゆみ止め機能がない
ステロイドには「痒み」を止める成分は入っていません。
ステロイドには「炎症をしずめる成分」が入っているだけで、「痒み」は止めてくれないのです。
(ここだけの話、じつは皮膚科ではこの事はあまり教えてもらえません。)
なぜかというと、ステロイドをガマンして2日も塗り続ければ、それまで出ていた炎症がおさまってステロイドを塗ってもかぶれないようになるからです。
(つまり皮膚科の標準治療では「今ある痒み」への対処法はありません)
「痒み」を止めたい患者に対して、痒みを止める薬はとくに必要ないというのが皮膚科の見解。
その代わりに「痒みの元」となっている「炎症」に作用するステロイドが出されます。
炎症の元をしずめるステロイドの方が一時的なかゆみ止めよりも根治に近いから、ステロイドの処方は当然なのですが、、、
痒みを止めたい希望には対処してもらえていないので、意思の疎通ができてませんよね。(ちーん。)
ステロイドで痒くなる理由② 軟膏は油分のカタマリ
アトピーの湿疹がじゅくじゅくしているときは、クリームタイプのステロイドが処方されますが、それ以外のボコボコ・ガサガサした湿疹には軟膏タイプのステロイドが処方されます。
軟膏には白色ワセリン、パラフィン、スクワランなどが使われているため、コッテリしています。そのため患部をビッタリと覆ってくれるので炎症によく効くのですが、パラフィンはかなりクセモノで、炎症ボコボコのアトピーにはツラいですよね。
保湿剤の塗り方のページでもお話ししていますが、湿疹に油分を塗ると熱がこもるので、塗ったそばからかぶれてしまうのはよくあることなんですよね。
・・・そんな事言っても、じゃあどうすればいいわけ?と思いますよね。
そんな時にこの裏ワザを使いましょう!
ステロイドをかぶれにくくする裏ワザ!
ステロイドをかぶれにくくするには・・・
ステロイドのチューブごと冷蔵庫にIN!して、冷えたステロイドを患部に塗る!
コレだけです!
簡単すぎでしょ?というか、アトピー歴が長い方はもうご存じでしょうか・・・^^;
どうしてかぶれにくくなるの?
アトピーの患部っていつもボコボコ・ジンジン・じゅくじゅくと熱をもっている感じがしますよね。
そこでステロイドを冷やしておけば、患部に塗った瞬間だけでもヒンヤリとクールダウンできるんですよ。イメージはムヒとかウナクールです。ヒンヤリしていて痒みを忘れますよね♪
かぶれがちなステロイドも、ヒンヤリさせれば少しは「かゆみ止め」の要素をプラスできるということ。
塗った後の感覚はかなり変わるのでぜひ試してみてくださいね!
ただし、この方法には注意点があります。以下に解説しておきます。
裏ワザの注意点3つ!
① 軟膏は別容器に入れ替えるのがベター
軟膏は金属製のチューブに入っていますが、金属製チューブは冷やすと硬くなるため、軟膏が出しにくくなってしまいます。そのままでも使えなくもないですが、最後の方は絞り出しにくく、チューブの端が切れたりすると危ないです。
そこでオススメなのが、100均などで売られている、化粧クリーム用のプラスチックケースに入れ替えること。
↓こんな感じのケースを用意して、ケースのまま冷蔵庫にIN!快適に使えますよ♪
皮膚科によっては、ステロイドと保湿剤の混合薬を処方されることがあります。
その場合にはすでに薬局でケースに入れた状態で渡されますので、このまま冷蔵庫に保管しておきましょう!
② 常温で放置しない
冷所で保管していたお薬を常温の場所に放置すると、薬の成分が劣化しやすくなるそうです。(by 薬剤師さん)
お風呂上がりにすぐ塗りたい気持ちはすごく分かりますが、なるべく脱衣所には薬を持ち込まずに、冷蔵庫の近くまで移動してお薬を塗ると良いと思います。
お風呂場に薬を置いておくと、せっかく冷やしたはずのステロイドがぬる〜くなってしまいますしね。あとは洗面所のシンクの下も涼しさを保てるので、一時的に置いておくだけならOKかなと思います。^^
③1ヶ月以内を目安に使い切ること
混合薬を処方されるとき「1ヶ月以内で使い切ってください」と言われることがあります。
理由は、薬の中に指を突っ込んで手に取るので、雑菌繁殖が懸念されるからだそうです。
(特に何も言わない薬剤師さんも多いですが・・・)
いつも新鮮な薬が出せるチューブと比べると少し不便かもしれませんが、利便性や快適さを考えると、冷蔵庫+プラケースという作戦はオツリが来てもおかしくないですので、ここは割り切って使い切るようにしましょう!
ちなみに、使い切ったあとのケースはまた使うことができます。ティッシュなどで残った薬を拭いた後、消毒用アルコール綿など(消毒用エタノールを染み込ませたコットンでもOK)で除菌すればまた使えます。
ポイント
消毒用アルコール綿は1包ずつパウチされたタイプのものが薬局で売られていますが、コスパが悪いです。ボトルで売られている消毒用エタノールの方がお安いのでオススメです。
消毒用エタノールは除菌スプレーとして使えるので、キッチンやテーブルまわりのお掃除にピッタリです。
エタノール濃度が70%〜80%になるよう希釈するなどして使いましょう♪
ステロイド以外のお薬も保管OK!
この方法はステロイドだけでなく他のお薬にも使えます。
うちの娘は非ステロイド薬の「ウフェナマート外用薬」を使っていて、そのままだと痒くなりやすいのですが、冷やすことで使えるようになりました♪
市販のかゆみ止めも同様です。メンソールに負けやすい方はメンソール無配合の塗り薬を選ぶしかありませんが、メンソールがないと痒みを止める力が弱いと思います。冷蔵庫で保管すればメンソール無配合のお薬でもヒンヤリ感を得ることができますので、試してみてください。塗った直後にうちわであおぐのもオススメです。^^
クリームや乳液タイプのものは、成分によっては分離することがあるようです。水分と油分が混ざっているからですね。
皮膚科で保湿剤を処方された場合は、薬剤師さんに冷蔵保管ができるかどうか確認してください。ヒルドイドローションは常温の方が良いみたいですよ。^^
まとめ
今回はとっても簡単だけど、ステロイドを塗るのがグンッとラクになる裏ワザをご紹介しました!
他にも水分の多いローションや美容液などは、ぜーんぶまとめて冷蔵庫に入れて保管しておきましょう。
いつもほてりがちなアトピー肌に心地よい「かゆみ止め要素」になりますよ♪
ぜひ、今夜のお風呂上がりに試してみてください!!
今回は以上です。参考になれば幸いです。(^^)