私の娘(現在2歳)は、ゴマに対してクラス4のアレルギーがあります。
その原因の1つが「アトピーの湿疹の酷い皮膚に、ゴマ油を多く含むヴェレダ製品を使ったこと」だと推測(*)されています。(* 娘のかかりつけのアレルギー科のお医者さま・皮膚科のお医者様とも同じご意見でした)
そして、食べ物が原料の保湿剤はたとえオーガニックであっても(むしろオーガニックの方が)炎症のある皮膚には使わないようにしましょうね。という記事を以前まとめました。
(>>【アレルギーの原因が毎日のスキンケア?!】オーガニックコスメの経皮感作に注意)
この記事を読んでくださった方より、こんなご質問をいただきました。
うちの子供にヴェレダを使ってよくなったのですが、ゴマアレルギーが心配になってしまいました。ヴェレダのクリーム類はどの位の期間使ってましたか?
他にも数名の方から、心配するお声をいただきました。どの方もヴェレダでかぶれたような状況ではなさそうなので私も安堵したのですが・・・必要以上の注意喚起をしてしまい、思慮の欠けた記事を掲載してしまったことを深く反省しています。
同じように心配になってしまったお母様がいらっしゃったら、深くお詫びいたします。m(_ _)m
今回は、この記事の補足情報として、
【私の娘が実際にゴマ油を含む保湿剤をどの位の頻度で・何を・どう使っていたか?】
【どういうケースなら使い続けてもよさそうなのか?】について詳しくまとめてみたいと思います。
【CHECK!】この記事はこんな方向けです。
念押ししますが、娘のゴマアレルギーについては「因果関係が強い」というだけで100%ヴェレダの成分のせいという話ではありません。
私はヴェレダ社の「品質を追求する姿勢」にはつねに好感を持っています。娘の一件は非常に残念ですが、単なる体質によるものかもしれないし、偶然かもしれません。
私の娘よりもヴェレダの使用量が多い少ない・期間が長い短い・などで、あなたやご家族の方が将来ゴマアレルギーになりやすいか・そうでないか?などを判断できるものではありません。
ということを踏まえた上で・・・あくまで我が家の例としてご理解ください。m(_ _)m
食べ物としての「ゴマ」ですが、娘には離乳食の初期から月齢に合うよう進めていきました。
「ゴマ」は離乳食の「ふりかけ」や「あんかけ」などに入っていましたが、問題なく食べていました。(もしかしたら離乳食初期から少し痒くなっていたのかも知れませんが、アナフィラキシーのような大きな反応は起きたことがありませんでした。)
ゴマ油は口にした事はなかったと思います。それが、いきなりアナフィラキシーショックを発症したのです。
ヴェレダ使用当時のアトピーの状況
もっと酷い頃はあったのですがあまり写真が残っておらず・・・ちょうどステロイドを使い始めた頃はこんな感じでした。
もっともっとひどくてガサガサのジュクジュクな頃にもヴェレダのカレンデュラクリームやベビーオイルなどを使っていました。
このころのアトピーの湿疹の強さは、たぶん、ステロイドを塗るとしても、「普通ランク」のロコイドやアルメタでは抑えきれないと思います。「やや強めランク」のリンデロンVなどでやっと抑えられるレベルかなというところです。
こんな穴ぼこだらけの皮膚に、一生懸命、カレンデュラを塗り込んでいました。
せっせとせっせと、ひたすら「よくなりますように」って、乾燥していたらこまめに塗り直していました。
使ったアイテムと使用期間・使用量
アトピーが酷かった頃、使ったアイテムは実はヴェレダの他にも色々ありました。
具体的には、ママ&キッズやアロベビー、アトピタ、ベビースマイル、ホープスリリーフ、セタフィル、いちえ水、ファムズベビーなどです。
ただ、この中で「ゴマ油」が入っていたのはヴェレダだけでした。
だから「ヴェレダが原因としか考えられない」みたいになっちゃってます…><;
私自身も当時はアトピー2年目で慢性的に「ひどい乾燥と痒み」に悩まされていたので、娘と一緒にヴェレダを使ってみることにしました。
保湿剤をほとんどヴェレダで揃えて使っていたころ
自宅で保湿ケアでなんとかしよう!と考えた当初は、ほとんどの保湿剤をヴェレダ製品で揃えて使っていました。
●使ったアイテム
- 全身保湿にカレンドラベビーミルクローション・ベビーオイル
(全身に塗りやすく、塗るとしっとりとするので朝・晩・日中もたまに使っていました。) - 顔にカレンドラベビーフェイシャルクリーム
(保湿力があまりないので、朝・晩・日中こまめに塗りました。) - おむつかぶれにカレンドラベビーバーム
(おむつにかぶれやすかったので、頻繁に使っていました。また、じゅくじゅくに効果があったので、じゅくじゅくした腕にも様子を見ながら使ってました。かぶれがすごくよくなる時もありました) - 湿疹の所に、カレンドラケアクリーム
(傷の治りが早いので、よく塗っていました。でも、かぶれやすかったので、痒みが強い時は控えました。)
●使った期間
- 生後1ヶ月の乳児湿疹のころから通算1年間ぐらい。
(それまではママ&キッズのミルキーローションとクリームを使っていましたが、徐々に湿疹が増えていったのでヴェレダへ切り替えました) - 他の保湿剤に変えながら使っていて、大人の私と一緒に使っていたので、実際娘に使用した量は不確かです。
●実際に使用した量
(大人の私と一緒に使っていたので詳しくは不明です)
- ローション:ボトル2本
- オイル:ボトル1本
- フェイシャルクリーム:チューブ1.5本(中断)
- ベビーバーム:0.3本(中断)
- カレンドラケアクリーム:チューブ2本
こんな感じです。
生後1ヶ月〜1歳3ヶ月頃になるまでは、自宅で保湿ケアをしながら、漢方も飲んで、乳酸菌サプリや抗ヒスタミン薬も飲ませて・・・
本当に酷い時以外はほとんどステロイド薬を塗らずにやり過ごしていました。
ヴェレダでは改善せず、他の保湿剤も併用し始めました
ヴェレダを使いながらも効果はあまり出ず、そのうちにハーブやアロマに興味が出てきて、ホメオパシーなんかも深く知るようになり、そのうち「オーガニックは強いかも?」と感じるようになり、他の保湿剤とローテーションしながら使うようになりました。
あまり細かくは覚えていないのですが、娘が1歳を過ぎた頃はヴェレダはローションしか使っていなかったかもしれません。(勿体無いので私が自分で使っていたかと思います。)
どうしてかというと、ヴェレダのカレンドラベビーシリーズに入っている「香料(アロマ精油と思われます)」に不満を感じていました。香料のないママアンドキッズを使っていました。
いまヴェレダを使っている方へ。
ヴェレダに限らず、プロペトだって処方薬だって、コチラでご紹介しているアイテムも全て同じ事なのですが、お肌につけた後にお肌の調子がよくなるなら、使い続けても良いと思います。
逆に、悪くなるようならすぐに使用を中断すれば良いと思います。(あくまで常識的に。。^^)
不安な場合はお医者さんへ確認する。何事も、これが基本だとは思います。
なかなかできないから困っちゃうんですけどね…
すでにアレルギーがあると分かっている物は徹底的に避けるべきだけど、アレルギーじゃないのなら避ける必要はないですよね。。
分かりにくいケースが、保湿剤をつけた直後に悪くならなくても、1日後でも3日後でも、気になる変化がある場合。こういう場合は気づいた時点ですぐに中断して、他のものを使うようにしてください。
中断してみてお肌が自然に回復するならその保湿剤が合わないせい。お肌が回復しないなら、別の原因を探してみれば良いと思います。
それを、「体調のせいかもしれないから」とか「好転反応かもしれないから」と使い続けるのはダメです。ということです。
(↑これ、過去の私です。)
あとは、お肌につける順番とか湿疹の状態など使い方によっても「かぶれやすい・かぶれにくい」が分かれるので、注意してください。
アトピーって何がきっかけになるか分からないし、「何となくよくなる時」もあれば「何となく悪くなる時」もあるから対処しづらいんですよね。(><;;
- 「よくなる時」は体調のおかげかも知れないし、保湿剤のおかげかも知れないし、食べ物のおかげかも。
- 「悪くなる時は」は体調のせいかも知れないし、保湿剤のせいかも知れないし、食べ物のせいかも。
何もかもがすべてワカラン!!(汗)ホント困りますよね(TT)
上に挙げた以外でも、気候・湿度・汗のかき方・風邪・睡眠不足などでも体調ってすぐにガタ落ちしちゃうものです。
ですが、そんな時はとりあえず「刺激になっていそうなものは中断してみる」ということを思い出してみてください。
それができるなら、ヴェレダだって他のオーガニック製品だって使えると思います。
私も、ヴェレダやオーガニックは今でも好きです。
特にヴェレダは使用感がすごく良いし、良い香りで使いやすいんですよね。レビューもすごく良いし、多くの方に長年にわたって使われているアイテムでもあるので、安全性は高いとは思います。
なので、心配しすぎる必要はないとは思います。好きなら無理にやめることはないです。
ただ、「湿疹があるお肌」には、使わないでくださいね。
ヴェレダ社も公式にアナウンスしていますし、使用説明書にも表記されています。あくまで「湿疹などのない健康なお肌」の方のみ、ですよ。^^
少し前の記事なのですが、アメリカで自然派の保湿剤の使用による経皮感作(アレルギー発症)について指摘された記事があるので、もっとよく知りたい方はこちらのページもご覧ください。
>【食物アレルギー】ピーナッツアレルギーと保湿剤の関連性(2011年,アメリカ)