アトピーは、季節によってじゅくじゅくになったり、ガサガサ・ボコボコになったり、湿疹の状態がめまぐるしく変わることもあればずっと同じ状態が続いたりと不思議でストレスですよね。
けれど、アトピーを重症度ではなく「段階」で捉えられるようになると、毎日のケアがスムーズになります。
結果、私のボロボロだった肌はアトピーに見えないまで改善されました。
皮膚科ではアトピーを「重症度」で診るようで、湿疹の範囲だとか大人か子供かで判断するようですが、ステロイドを使わずに自力でアトピーをケアする場合は、「段階的に」で見ることで、もう少し違ったアプローチができると思います。
つまり湿疹を「強さ」ではなく悪化期〜回復期の「1つのまとまり」として考えるんです。
そうすると、今はどんなケアが必要か感覚的にわかってくるようになり、間違ったケアをしてつらい思いをしなくて済みますよ。^^
というわけで、今回は「アトピーの悪化〜回復までの4段階の流れ」についてまとめます。
アトピーに悩んでいる方はぜひ取り組んでみてください!
アトピーの「サイクル」とは
アトピーには「サイクル」があります(と言われています)。
皮膚科としてはこの概念は認めてません。なぜかというと、皮膚科ではステロイドが使われるので、アトピーの湿疹の状態はそれほど重要じゃないからだと思われます。(じゅくじゅくか、そうでないかだけの違い)
ですが、自力でアトピーをケアしているとどう考えてもこの順番でしょ、というアトピー患者側から見た、いわば「感覚値」的な視点が存在するのは確かです。
私がこう言うのは、これまで、私自身と息子・娘がこのサイクルを何度も経験しているからです。↓↓
私はこれまで4回、息子は1回、娘は3回、このサイクルを乗り越えてきました。
アトピー期間は、息子は2ヶ月、娘は2年弱、私は20年くらい・・・と大きく違いますが、
アトピーの移り変わりを大きく分割するとだいたい同じようなサイクルになる感じです。っていうのが私の感覚値です。
※これはあくまで私たちアトピー体質の親子の体験なので体質によるものが大きいかもしれませんが、他のブロガーさんが書いているアトピー闘病日記でも似たようなサイクルなので、当てはまる方は多いのではないかと思います。
ただし一方で、皮膚科学会では湿疹の状態は「重度・中等度・軽度」としか区分けされていません。なので、あなたご自身の治療においては、このサイクルはあくまで参考程度にしていただけたら幸いです。
アトピーが超悪化〜改善するまでの4段階、体感はこんなかんじ
アトピーの流れって、だいたいこんな感じになります。
あくまで私が感覚的に書いてるだけなのですが、わかりやすく「○○期」と名付けてみました。^^
① 軽いカサカサ期(肌色:普通〜赤黒い)
軽いカサカサ期の状況ってこんな感じ、という自分の経験を書き出してみました。
↓↓↓
・ちょっとしたフケや皮めくれを繰り返す。
・フケや乾燥を放置して肌のバリア機能が低下。
・花粉症などで目をこすって敏感になったけど、なかなか治らない。
・高濃度の美容成分や油分の高い保湿剤を使うとかぶれやすく、発疹や汁が出ることもある。
・見た目の割に炎症度合いが強いことがあり、見た目によって処方されたステロイドのランクでは効かない・またはステロイドでかぶれることがある。
・何をしてもどんどん悪化する感じがする。
皮めくれは、見た目でいうとこんな感じ。
↓↓↓
乾燥が続くなー、敏感が治らないなー・・・これってアトピー?という段階ですね。
ちなみに、人や季節によってこの時期がない場合もあれば、この時期だけで終わる場合もあると思います。
この時期だけで終わったら、それはアレルギーとか炎症体質(アトピー素因)によるものじゃなくて、外側のバリアが壊れてただけの可能性があって、お肌がただ単に一時的に敏感になっていたんだと(私なら)判断します。^^
春になると毎回敏感になるーっていう人は、冬の間の肌の保水力・バリア機能の補完がポイントです!
②じゅくじゅく期(肌色:赤黒い)
乾燥が治らないまま、水分が出て来てしまう、出血するまで引っ掻いてしまう。こうなるとアトピーまっしぐらです。
↓↓↓
・皮膚に炎症が出てくる。赤味や熱があり、ジンジンする。
・痒みが強く、内側から汁がじゅくじゅくと出てくる。(浸出液(しんしゅつえき)と呼ばれている)
・手にプチっとした水泡ができる。つぶすと汁が出てかゆい。
・じゅくじゅくが重度になると、皮膚がただれてズルっと剥けるようになる。
・春の暖かくなる時期・梅雨のジメジメ・夏の外出で悪化しやすい。
・体内の水分過多で起きるとも考えられている。(中医学)
見た目ではこんな感じです。
↓↓↓
春に治りきらなかった炎症が、水分を得て大爆発する感じですね。
日本の季節の移り変わりはアトピーにとってかなりつらいですよね・・・。
季節によって振り回されている、、と言っても過言ではありません。
とはいえ、ヨーロッパや北米の寒冷地では空気が乾燥しやすく、水が硬いので「ずーーーーっとガサガサアトピー」の患者さんが多いそうなので、それはそれで辛いかも・・・。
なので、逆に言うと、季節の変わり目にうまく便乗できれば、そのまま改善コースに乗れる可能性もあります!(実際、私は秋〜冬だけめっちゃラクになります!)
自分の肌状態を見極めながら、ケア方法を変えるのがポイントです!
③ボコボコ・ゴワゴワ期(肌色:赤黒い)
・じゅくじゅく期が終わり、乾燥し始めてくるけどまだまだ痒い時期。
・炎症が内側からボコボコと出てきて、大きなかさぶたができてくる。
・かさぶたを剥くのが気持ちいい(やっちゃダメ!)
・皮膚が象のようにゴワゴワと厚くなってくる(苔癬化・たいせんか)
・ゴワゴワの部分のかゆみが強い。(痒疹・ようしん)
・強くひっかく&肌が超モロイため、かさぶたが剥がれやすい。
見た目ではこんな感じ。大きなかさぶたをはがしたくなる衝動と闘う毎日を送ります。
↓↓↓
体内の炎症がおさまってきたり、よけいな水分を排出しきると、体が乾燥してくるのかな?
私の経験上、ガサついてくるのはいつも秋口なので、季節によるものなのかもしれませんが(ゴメンナサイ・・・^^;)
ガサガサゴワゴワも辛いですが、とにかく、ここから保湿成分(油分)を含んだ保湿ができるようになります。
患部の熱感もじゅくじゅく期ほどではないので、精神的にも余裕が出てくるのがこの時期ですね。^^
ただ、保水をしないと容赦無くかぶれます。化粧水による保水はマストです。
④カサカサ・鮫肌期(肌色:普通〜少し白っぽい)
うまく保水・保湿を使い分けることができるようになると、ゴワゴワガサガサ→カサカサぐらいにまでなってきます。
このころの肌の状態はというと、
↓↓↓
・炎症が出にくくなり、かさぶたが小さく細かくなっていく。
・鮫肌のようにゾワゾワすることもある。
・痒みはまだ少しあるけど、かゆみを感じない時間が増えてラクになる。
・引っ掻かないので改善スピードも早くなる。
見た目としてはこんな感じ。
↓↓↓
ここまでくれば、あとは保湿を強化するだけ!!
より強い肌を目指せる感じです。ただ、自分がアトピーだということを忘れるときもあり、油断しやすいです。
暴飲暴食や保湿の手抜きに注意したい時期でもあります。リバウンド期みたいなもんでしょうか。
とかなんとか言って、私も毎年やらかしてます!
ここまでくると、フェイシャルケアで美容液や濃い目のクリーム(濃厚保湿系)も使えるようになってくるかも。
ただし敏感肌用のものを使うようにしてくださいね。^^
(敏感肌用の基礎化粧品についてはこちらのページに記事をストックしています)
おわりに
というわけで、、、アトピーの発症〜悪化〜治癒までをまとめるとこんな感じです。
- 軽いカサカサ期
- じゅくじゅく期
- ボコボコ・ゴワゴワ期
- カサカサ・鮫肌期
このように書いてはみましたが、よくよく考えてみると、どの時期も長い間続くことがあるし、季節によって変わることが多いし、人によって違うし、同じ人間でも毎回違うのがアトピーの厄介なところです。
ですが、アトピーのステージに合ったケア方法(内側・外側)を心がければ、お肌は少しずつでも強くなっていくはずなので、
諦めずにケアを続ければきっと道は開けるのではないかと思います。^^v
繰り返しますが、基本的には、
保水・保湿することが「外部刺激からお肌を守る最大のバリア」となります。
コツコツ続けていきましょう!
別のページで、アトピーの時期によって使える保湿剤をご説明していますので、そちらも合わせてチェックしてみてください。^^