こんにちは!
先日、園のママ友とこんな話をしたんです。
その子はうちの息子くん(5歳)と同級生なんですが、
うちの子(5歳)が花粉症と診断されてね、
鼻水、くしゃみ、咳が辛そうでかわいそう。
それで、ネットに食事療法の情報があって効果がありそうだから、
様子をみながらちょっとずつ試してみようと思うんだけど、
あなたのとこもアトピーっ子ちゃんがいるけど、
なんかやってる??
・・・というのです。
えーーーーー。。。。。(絶句)
ソレ、食事療法じゃなく「食物除去」だよおかあさん!
で、彼女のやろうとしていた食事療法の方法は、お肉を減らしてみる、卵を減らしてみるなどの食物除去でした。
私の知ってる、材料をオーガニックにしたり、自然食にする「食事療法」とは別モノですね。
しかも、私は「お肉とか」を「減らしてみる」というあいまいな感じに違和感を感じました。
お肉って牛肉のこと?豚肉?それとも鶏肉?ラムならいいのかな?
牛肉にも穀物飼育、牧草飼育、産地によっても性質違うし、豚肉も抗生物質の使用で変わるし、減らしてみるって、どれだけ?いつまで?
そこで彼女に、花粉症検査の他に食物アレルギー検査をしたことがあるか訊いたところ、、まだしたことがないそうでした。
●食物アレルギーなし→食物除去する必要なし
●食物アレルギーあり→命に関わる病気だから除去必須。
●食アレなしに食物除去する必要はありません。
安易に特定の食物を食べないようにすることは無意味どころか、健康を害する恐れがあるのでダメ!ぜったい!!です。
栄養失調になるし、バランスよく食べないと他の食材にシワ寄せが行って、他の食材にアレルギーになりますよ。(ウソから出た真・・・ですな)
アレルギー症状が気になっているなら、必ずアレルギー検査を!!
もし、あなたが同じような状況(子供のアレルギーが心配で、食事療法をしようと思っている・・など)でこのページにたどり着かれたのなら、アレルギー検査は必須です!
結果によってその後の対応方法が異なりますので、検査はぜったい受けましょう!
ここでは、食物アレルギー検査後の大まかな流れについて軽く触れておきます。私が体験したことがメインですが、お役に立てれば嬉しいです。
1)病院でアレルギー検査はマスト!
もし、何かしらのアレルギー症状があるのなら、まずは検査を受けましょう!
小児科や皮膚科、耳鼻科などで血液検査を受けられます。アレルギー検査ができるかどうか不明な場合は電話で問い合わせてみるのは良いですが、アレルギー科を備えている病院がベストです。
採血するだけなので小さな赤ちゃんでもできます。怖いことはありません。うちの子たちも毎年アレルギー検査をしています。^^
2)血液検査でアレルギーが発覚した場合
アレルギーが発覚した場合は、医師の判断のとおりに対策を行います。
食物アレルギーが軽いレベルなら、医師が「食物除去は不要です」と判断することがあります。
そういう場合は食物除去は必要ありませんので、いつも通りに食事をするようにします。
怖がって自己判断で適当に除去すると逆効果となり、その食物に対して逆に敏感になることがあると言われています。
(※ 卵や乳は、少しずつ慣らしていくことで食べれるようになっていく食材の一つと言われています。うちの娘もそうでした。)
「医師の判断が信用できない」・・・そんな時は
医師の判断が信用できないときも、自分で勝手に判断せず、別のクリニックなどにかかって「セカンドオピニオン」を仰ぐと安心できます。^^
事前に「セカンドオピニオンとして受診したいのですが・・・」と話して医師の承諾を得られるなら、その方が無難です。
いずれにせよ、どちらの病院とも今後のお付き合いがありますから、あまり失礼なことはしない方がいいですよ。^^
3)アレルギーはないが、その後症状がひどくなった場合
もし他のアレルギーが始まってしまった(いわゆるアレルギーマーチの状態)と感じるときは、次回の検査よりも早い時期に再度アレルギー検査を受けてもいいと思います。
たとえば、特定の植物にアレルギーを持っている人が、似たようなアレルギーの形を持つ他の食べ物にアレルギー反応を持つようになることもあるようです。(=「交差抗原反応」といいます)
また、別のアレルゲンに対するアレルギー値が突然上昇しているケースも考えられます。
うちの娘は、ノドがゼイゼイするので「ぜんそく」だと思って小児科で処置を行ったのですが、あまり効果がなく、アレルギー科で血液検査を受けたらなんと「カビ(気管支に繁殖するカビ)」に対するアレルギーだということが分かりました。
話をまとめますと。
- まずはアレルギー検査。
- 必要があれば(医師の指示のもと)食物除去を行う。
- 自己判断での安易な食物除去はしない。
これを守っていきましょう!!
食物除去・おわりに
というわけで、アレルギーを疑うならまず検査!
原因が特定の食物にあるなら医師の指導のもと、きちんとした順序を追って、除去を進めればいいことです。
「除去」って、ただ抜くことじゃないんですよ。
除去するレベルや量の見極めや、アレルギー値が下がった後の除去解除、負荷試験の方法、その後の暴露の許容量は細かく指示されます。
その方法や順序は私たちが勝手に決められるものではないし、そして万が一アレルギー症状が出てしまったときも、素人では対処できませんよね。(くわしいことは私の娘のゴマアレルギーについての記録をご覧ください)
卵とか牛乳とか大豆、小麦、「体に悪いと聞いたから」と適当に抜いたりしちゃダメですよ。この3大アレルゲンはつなぎなどに含まれているものが本当に多いから、将来に大きく影響します。
実際、私のブログにも、お子さんが1歳のときから卵を怖がって徹底的に避けていたけれど、3歳になり幼稚園に入って給食で卵を食べるようになり、卵アレルギーが出てしまった子を持つ親御さんからのコンタクトもありました。
彼女は、アレルギー科の主治医からは、「原因は不明であるものの、3歳で発症するのは珍しいこと、アレルギーでもないのに除去していた事は問題だった」と指摘されています。
なんか色々書いてしまいましたが、うちの娘も、ゴマへの耐性を増やすべく経口負荷試験にチャレンジしています!
食アレは命の危険にも繋がる事なので、親としては不安ではありますが、娘には何でも笑顔で食べてほしいって心から思っているので、親子ともども頑張っていきたいと思います。
アトピーやアレルギー症状はとても不快です。
小さいお子さんの場合は、花粉症で鼻水まみれになったり、アトピーで汗にも痒みを感じるまでに悪化してしまうと、屋外遊びが難しくなり、結果、日常の運動量や睡眠などに支障が出ますからね。
薬に頼りたくない気持ちは理解しますが、すべては薬理効果(=今と比べて子供がどれだけ快適に過ごせるか)と今の状況のままでよいかを天秤にかけて親御さんが判断されると良いかと思います。
食事療法だけでつらいアレルギーが治った!等と言うネットのサイトとかありますけれど、あれをすぐ鵜呑みにするのは危険ですよ。
長くなりましたが、今日はこんなところで・・・
また気になることがあったら更新していきますね。
最後まで読んでくださりありがとうございました!