秋から春先まではお肌が乾燥してピリピリと敏感になったりしますよね。私もアトピーが悪化していた頃はガサガサ・ボコボコとした湿疹を繰り返していました。
また、かき壊しや粉をふいて敏感な時はローションを直接塗ると「ビリビリッ!」と刺激になってしまうこともありますよね。(>_<)
そんな時に活用したいのが、「ホホバオイル」です。
ホホバオイルはいまや誰もが知っているオイルだと思いますが、ここでは「ホホバオイルがどうアトピーに良いのか?」「アトピー肌にも使える方法」という点をまとめたいと思います。
ホホバオイルはどうアトピーに良いの?
ホホバオイルがアトピー肌に良いポイントは大きく分けて3つあります。
- お肌の乾燥を防ぐ!
- 殺菌効果が優れている!
- 敏感肌にも低刺激!
以下にそのポイントを簡単にご説明します。^^
ホホバオイルのメリット① お肌の乾燥を防ぐ!
私たちの皮脂の層の中には「ワックスエステル」という成分が含まれていて、これには2つの機能があります。
- 「バリア機能」
…外界からの異物(細菌・ウィルス・アレルゲン)の進入を防ぐ - 「保湿機能」
…体内から水分・電解質が出ていくを防ぐ
皮脂は本当に欠かせない「自前のうるおい成分」ですが、加齢や外気の乾燥などの原因によって皮脂が十分に分泌されないとワックスエステルが不足し、乾燥が悪化してしまい、その結果・・・かゆみが引き起こされてしまうんです。
一般的な植物性オイルにはホホバオイルほどの量のワックスエステルは含まれておらず、純粋にオイルの保湿成分が主成分となることがほとんど。
オイルの主成分はヒトにとっては異物の油分ですから、油分そのものがヒトの角質になじみにくく刺激になることもあります。
一方、ホホバオイルにはワックスエステルが多く含まれているので、肌にとってより自然な形でワックスエステルを補給できるというワケです。
私もこれまで植物性オイルではカレンデュラオイル、グレープシードオイル、オリーブオイル、アボカドオイル、アプリコットオイル、アルガンオイル、スイートアーモンドオイルを使いましたが、どれも「もっさり」と重かったり、ムズムズと刺激になることが多く、アトピー肌には不快でした。
その点、ホホバオイルの保湿成分は人の保湿成分と同じだから、とても早くお肌になじんで刺激になりにくいんですね。^^
きちんと角質の間が潤っているとバリア機能も正常に働きますので、接触性アレルギーや経皮感作の予防にもつながる、というワケですね。
ホホバオイルのメリット② 殺菌効果が優れている
アトピーのせいでお肌がガサガサとめくれていたり、かぶれているような湿疹があると「細菌感染」のリスクが高まります。細菌は世の中に沢山の種類がありますが、その中でもとくに皮膚の健康に悪影響を及ぼすのが「黄色ブドウ球菌」と「カンジダ菌(カビの一種)」という菌。
「黄色ブドウ球菌」はアトピーの炎症を起こす原因のひとつであると言われ、「カンジダ菌」は口腔内、消化器内などに繁殖するとかぶれを起こしたり、呼吸器に繁殖してぜんそくを起こしたりするとされています。
アメリカやイギリスの大学などの研究期間で「ホホバオイルのバクテリアに対する効果」についての研究も行われ、「カンジダ菌、ブドウ球菌アウレウス(黄色ブドウ球菌)やシュードモナス菌を含む一般的な皮膚に悪影響を及ぼすバクテリアのうちの5つがホホバオイルの中で生き残ることができない」とホホバオイルが注目されるようになったそうです。
また、ホホバオイルのバクテリア破壊力を研究した別の大学では、「ホホバオイルはブドウ球菌やシュードモナス菌を1時間15分以内に破壊した」という内容も発表しています。
薄くなってしまった皮膚を強くしていくにはある程度時間が必要で、これはさすがに保湿剤だけではすぐに改善できるものではないです。
(アトピスマイルクリーム や尿素配合クリームなどを使って、肌質が改善するのをサポートすることはできますが)
ただ、お肌が正常に戻るまでの間、ホホバオイルのような「殺菌効果があるオイル」が役立つということです。
ホホバオイルのメリット③ 弱くなったお肌にも使える
メリット②と少し重複する部分があるのですが、ホホバオイルには、皮膚感染症を起こしやすいアトピー肌へのメリットがもう1つあります。
ステロイドの副作用に「皮膚の抵抗力低下」があるのはご存知でしょうか。
ステロイドは塗った部分の血流を収縮させる作用を持ち、(だから炎症が鎮まるのですが)皮膚が血流不良になると皮膚は薄くなりバリア機能も低下、結果的に細菌に感染しやすくなってしまいます。
ステロイドを使ったところに「ニキビ」ができる「ステロイドニキビ」という現象や、ヘルペスになりやすかったり、水いぼにかかりやすくなることも。(娘も息子も経験済み・・・。)これはステロイドによって皮膚が薄くなり、バリア機能が弱くなっためだとされていますね。
この弱くなった皮膚をフォローすることができるのが、ホホバオイルです。
ホホバオイルは、他の植物オイルと比べてかゆみ・かぶれなどのアレルギー症状が起きにくいとされ、その安全性は、なんと人工心臓の潤滑油として使われるほど高いのだそうです。
医療現場でも使われるほど安全性が高いオイルは、ホホバオイルの他にはないそうです。
このように、アトピーなどで皮膚が弱いときも肌のバリア機能を強化する方法の1つとして「ホホバオイル」がおすすめできるんじゃないでしょうか。
まとめ
今回はホホバオイルのメリット3つについてまとめてみました!
最後にざっくり振り返っておきますと・・・
- お肌の乾燥を防ぐ!
…ヒトの皮脂に近い保湿成分(ワックスエステル)を豊富に含む - 殺菌効果が優れている(未精製のもの)
…皮膚に悪影響を及ぼす細菌を殺菌する - 弱くなったお肌にも使える
…ホホバオイルの安全性は信頼が高い
こんな感じですね。
次のページでは、実際に私が使ってきて「おすすめ!」と言えるホホバオイルについてピックアップします♪
乾燥する季節をすこしでもラクに過ごすために、色々挑戦していきましょうね♡
参考になりましたら嬉しいです。^^