小児アトピーは成長するにつれて改善すると言われていますが、それでも炎症の状態が酷い時って、スキンケアとステロイドだけじゃアトピーがスッキリ治らないというか、イマイチ不十分なケースがあると思います。
我が家のアトピっ子な娘(生後半年〜2歳手間までアトピーでした)がそうでした。
娘はガサガサ・ボロボロ・睡眠不足が酷くて、小児科で「抗ヒスタミン剤」、皮膚科で「ステロイド剤」を処方してもらい併用して治療をしましたが、やっぱりそれだけでは減薬は難しくて、体質改善をするために、サプリ療法を併用していました。
その甲斐あってか、娘はお薬を徐々に減らすことができて、アトピーを克服できましたが、アトピー再発予防のためにもサプリ療法とスキンケアは今も継続しています。^^
さて、今回は、以前頂いたリクエストを元にまとめてみます。
ご相談者さんは2歳のお子さんがアトピーで、

という趣旨のご相談を受けました。今回のご相談のきっかけは、お子さんアトピー肌が「しみずの無添加ボディーソープ」を使って改善したので、お子さんのアトピーの原因の1つを「ビオチン不足」と考え、それを改善するために、今度はビオチンを中から摂る「ビオチン療法」を試してみたいという経緯です。

というわけで、こんな疑問のある方に向けて、まとめてみたいと思います。
【CHECK!】この記事はこんな人向けです
- ビオチン療法、どんなアトピーに効果がありそう?
- 一番スタンダードな治療法はどんな方法がある?
- 実際には何を飲めばいいの?
- 低年齢の子供に最適な用量は?
- うちの子はお薬が苦手!飲みやすいものはある?
実際におすすめのアイテムもご紹介しますので、少し長くなります。
そのためこの記事は、シリーズに分けてお伝えしていきます。
今回は「子供用のビオチン編」です。
この記事は私たち親子がサプリを飲んでみた感想の記事です。効果には個人差があります。
サプリメントは健康食品であり、病気の治癒や健康増進を目的としたものではありません。また体調に変化が現れることもあるかと思いますので、様子を見ながら各自の責任で行ってくださいね。^^
それでは早速ご解説!
ビオチン療法とは?
ビオチン療法のことをご存知ない方のために、簡単にご説明しておきますね。
■「ビオチン療法」とは?
一部の皮膚科において「ビオチン療法」を推奨・実践しています。(保険適用あり)
ビオチンと併せて他のサプリを継続的に服用することで、小児アトピー、乳児湿疹の治療例が多く報告されています。
処方薬「ビオチン剤」の詳細情報
効果・効能:急性湿疹、小児湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、慢性湿疹、尋常性ざ瘡。
用法・用量:1日0.5~2mg(本剤0.25~1g)を1~3回に分割経口投与(成人の場合)
参考元: ビオチン散0.2%「フソー」基本情報 | 日経メディカル
ビオチンとは?
=正式には「ビタミンB7」。「ビタミンH」とも呼ばれます。
通常は、普段の食物から吸収したり、腸内で乳酸菌が作り出すもので、ビタミンB群の一部としてお肌の健康を守ってくれていますが、生活環境の悪化によって不足するとアトピーが悪化してしまう事が知られています。
- ビオチンの働き
-お肌のスムーズな代謝を改善
-アトピーの痒み物質を抑制 - ビオチンが不足する原因
-ストレス、睡眠不足、食生活などが原因で腸内環境が悪化して不足
-悪玉菌によってビオチンが破壊
-喫煙によって消費
-ヨーグルトなど「ビフィズス菌」を含む食べ物で消費
-食べ物では、特に生卵の常食で消費 - ビオチンが不足すると・・
-栄養吸収率が低下
-乳酸菌が減少
-お肌の再生力・バリア機能が低下
ビオチンの必要性や関して解説している記事を掲載していますので、まずはコチラをお読みいただくと良いです。(^^)


子供のアトピーに最適な「ビオチン療法」の選び方
この項では私たち親子が実際にチャレンジした方法について解説しますね。
方法はとっても簡単で、ただ必要なサプリメントを子供に飲ませるだけ。
この3つのサプリを同時に服用していく方法です。
- ビオチン
- ビタミンC
- ミヤリサン(宮入菌)などの乳酸菌
乳酸菌の種類は医師の考え方によるものと思われます
これを皮膚科で処方してもらうか、自分で市販品を揃えることになります。
同じ治療なら、お医者さんに診て頂きたいな。と思い「ビオチン療法」とHPに書いてある皮膚科に行ってみた私たち親子。
でも、皮膚科では意外な事実が判明しました。
皮膚科での体験談:ビオチン療法は「皮膚科で保険適用」とあるけど…
ビオチン療法がおすすめされているのは、乳児湿疹や小児アトピーなどがメインとなっています。
でも、実際にビオチン療法について調べていくと、殆どの皮膚科がアトピー治療の1つにビオチンを挙げていますが、その詳細は記載されていません。「保険診療」と書いてあるだけの病院が多いです。
私の体験談・・皮膚科で「ビオチン療法」は対象外だった?!
私は過去に3件、ビオチン療法を希望して皮膚科を受診してみたことがあります。当時はステロイドを塗っておらず、ボコボコ・赤黒い肌の状態で受診しました。
やっぱりステロイドはどうしても嫌だったから、ビオチンに救いを求めたんです。
片っ端から近所の皮膚科のホームページを探して、実際に「ビオチン療法」と案内していると分かると鼻息荒く受診。しかし、結果・・
ビオチンではなく、結局、3件ともステロイドを処方されました。3件中、3件ともです。2件目以降は処方箋を丁重にお断りしたのは言うまでも無いですが…。
理由は、ビオチンは「代替策」であり、皮膚科治療のスタンダードはやっぱり「ステロイド」だから。
この時お医者さんからお聞きしたのですが、アトピーの場合、ステロイドではなくビオチンが処方される事はほぼないそうです。「こんなに酷いんだから、まずはステロイドで抑えないとダメだよ。」って感じの説明でした。
処方が難しいなら、ビオチンサプリはどこで買えるの?
「ビオチン療法」と検索を進めていくと、自力で揃える民間療法のサイトも混じってきますね。やっぱり皆さん独学でやらないといけないからかぁ〜と変に納得ですよね。(^^;
というわけで、子供にビオチン療法を試してみる際も、やっぱり市販のものが第一選択肢になってきます。
子供にも飲めるビオチンサプリが買えるのは、今の所、大手では「楽天」「iHerb」。この2社なら品揃えも豊富だし、送料無料になるケースがあるのでお得に買えます。(※アマゾンは、海外輸入品に対しては送料が膨らむケースがあり、子供のサプリに関しては品揃えが悪いので除外しています)
- 子供にも安全なものか?
- 続けていく時、コストはどのくらいかかるのか?
ということですよね。ビオチン療法は3つもサプリを揃えるうえに、子供にも飲めるものはあるの?色々ありすぎて、どれが良いか分からないですよね。

ビオチンだけで言っても10数社のメーカーから販売されていますが、「アトピーに良い種類のビオチン」を製造しているのは2社しかないです。そして、子供に飲ませるサプリも、同じように高品質なサプリを用意してあげたいところですね。
さらに「子供向け」としては美味しいものじゃないと絶対に続かない。という点を念頭に置いておくと、失敗がないです。
子供のアトピーに最適な用量の計算方法
前の項目でご説明した通り、ビオチン療法では3種類のサプリ(ビオチン、ビタミンC、乳酸菌)を同時に飲みます。
でも、3種類とも赤ちゃんや小さな子供にも飲めるようには設計されているわけではありません。
つまり、一部のサプリは大人用に作られたものなので、子供の用量は、実際の体重にあわせて減らす必要があります。
ちなみに、アメリカのサプリは、子供用のものでは「6ヶ月〜1歳は○粒、1歳〜3歳は○粒」と書いてあったり、大人のものは「成人の平均体重60kg」を目安に配合されていますので、そこから算出していきます。

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